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2021-11-17 12:00

トピック

香水、日本酒から教育分野まで。香りを言語化するAIツール「KAORIUM」の新たな可能性

ウーマンNS
人によって感じ方が違い、捉えにくく、また伝えることも難しい「香り」。
SCENTMATIC株式会社では2019年より香りを言語化できるAIツールを開発し、様々なビジネス上での活用に取り組んでいます。
この度、これまでの成果と今後の新しい展開に関する発表が行われました。

香りを言葉で可視化できるAIシステム「KAORIUM」
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SCENTMATIC株式会社が開発した、香りを言語で表現できるAIシステムは「KAORIUM(カオリウム)」と呼ばれ、これまで曖昧で捉えにくかった香りをクリアで感じ取りやすく変換してくれるもの。

香りとインターネットや文学からの膨大な言葉をKAORIUMが繋いでくれることで香りを言葉で可視化、また反対に言葉から紐づく香りを提案することもでき、様々な事業での活用が期待されています。

ユーザーと事業者の双方に好評な「KAORIUM」活用の取り組み
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これまでのKAORIUMを活用した取り組みとして、様々な領域のものがある中で、2つの取り組みが紹介されました。
1つ目はフレグランス専門店にて、KAORIUMを用いた香り体験デバイスで求める香りのイメージに近い言葉を選んでいくことで、自分に合った香水に出会える体験を提供するというもの。

曖昧で捉え所がない香りが言葉で表現されることで自分の趣向、選ぶ軸がクリアになったとユーザーから好評で、集客や売り上げ効果も共に上がったそうです。
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2つ目は日本酒飲食店における取り組みで、KAORIUMを用いて日本酒の風味を可視化できる飲食店向けメニュータブレット、日本酒ソムリエAI。
どう選べばいいかわからない、どれがどんな味なのかわからないというユーザーの日本酒に対する悩みを解決し、その結果日本酒の注文数や客単価も上がるという成果が出たそうです。

さらにコロナ禍において家飲みが楽しめるよう、自宅で日本酒ソムリエAIを用いた日本酒飲み比べセットも販売。新しい家飲み体験ができると人気で、完売したそうです。

日本酒売り場&教育分野まで!新たな「KAORIUM」の展開
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今後のKAORIUM活用の展開として、2つの事業が発表されました。
日本酒ソムリエAIはスーパー、酒屋、百貨店などの日本酒小売店向けのサイネージをローンチ。
2021年11月9日から12月8日まで、紀ノ国屋渋谷スクランブルスクエア店の日本酒売り場にサイネージが3台、世界初導入されるとのこと。
どんな味・風味かわからない、料理に合う日本酒がわからない、自分の好みに合う日本酒がわからないという日本酒選びの困りごとトップ3の解決を目指します。

これにより日本酒利用シーンにおける、飲食時と購入時をカバーすることで、日本酒市場の活性化も図っていきたいそうです。
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さらには教育分野へのKAORIUMの活用として、2021年11月16日に高知県・土佐山学舎にて、香りから物語を紡ぐ感性教育プログラムを用いたイベントを開催。
「ゆず」を題材に、ゆずの香りで嗅覚を刺激し、香りから想像力を引き出し、そのイメージを物語化することで子どもたちの完成を育むことを目指すそう。
また今回の「ゆず」のように、開催地域の香りをプログラムに使用することで、地域の魅力を再発見してもらう目的もあるといいます。

その他、スポーツや嗜好品、食品や学校まで、様々な領域でのKAORIUMの活用が予定されています。
誰もが持つ嗅覚を通して、日々を豊かにしてくれる、今後のさらなる展開に注目です。

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