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2021-11-30 17:00

トピック

アトピー性皮膚炎患者の将来を設計する「マンダラチャート」オンラインワークショップ開催

ウーマンNS
日本におけるアトピー性皮膚炎の患者さんは、厚生労働省によると51.3万人と推計されています。
多くの患者さんが症状の悪化により普段の生活に支障が出て、現在の治療では目標が十分に達成されていないと感じていることが明らかになっています。

日本イーライリリー株式会社は、日本最大級のアトピー性皮膚炎患者さん向けのアプリ「アトピヨ」を運営するアトピヨ合同会社協力の元、目標設定ツール「マンダラチャート」を使い、「より良い生活の質」を目指して目標を考え・将来を設計するワークショップをオンラインで開催しました。

アトピー性皮膚炎治療の最新情報
ウーマンNS
ワークショップに入る前に近畿大学医学部 皮膚科学教室 主任教授 大塚 篤司先生から、アトピー性皮膚炎治療の最新情報が発表されました。

アトピー性皮膚炎はかゆみのある湿疹が出て、良くなったり悪くなったりを繰り返すこと、さらに患者さんの多くがアトピー素因(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患をご両親、もしくはどちらか一方がかかっている)を持っていることが明らかになりました。

またフィラグリンという物質が減少すると乾燥肌になることもわかっており、患者さんの10〜30%くらいにフィラグリンの遺伝子異常が認められることもわかってきたそうです。

治療としてはまず何よりも保湿が大事で、症状のぶり返しを防ぐため、たっぷり・べったり・擦り込まずに塗ることが重要。
また、かゆい時は「ダメ!」と言ったり思ったりするのではなく、冷やすなどの対策をとることが、心理的負担を減らす効果があるそうです。

目標達成に必要なことが可視化できる「マンダラチャート」
今回、ワークショップに使用した「マンダラチャート」は3×3の9マスの枠で構成されるフレームワーク。
9つのマスの真ん中に目標、周辺のマスに関連する小目標を入れて、目標を達成するために何が必要なのかを可視化していくツールです。
大谷翔平選手も活用している方法なのだとか。

まず外側の小目標8つ(症状、見た目、睡眠、コスト、医師とのコミュニケーション、仕事、家族・友人、理想の自分・自己実現)から埋めていき、最後に真ん中の治療目標を設定。
小さいこと、細かいことから書き出すことで、大きな目標が見えてくるそう。

目標を具体的にすることで前向きになれる
ウーマンNS
ワークショップに参加されたのは、アトピー性皮膚炎患者さん7名。
マンダラチャートを実際に制作してみて、
「自分が思った以上に様々な生活シーンでアトピーに支配されていることがわかった」
「完治することは難しいけれどコントロールすることはできる。アトピーでも楽しかったといえる人生にしたい」
と、多くの方が前向きに心境が変化したことも印象的でした。

具体的にイメージして目標を立てることによって、ポジティブな気持ちになれるマンダラチャート。
他の疾患にも応用でき、人生を設計するのに役立つツールです。
生活の質を高めるために活用してみてはいかがでしょうか。
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