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2023-03-28 11:00

トピック

労働者の安全を守る取組を表彰する「SAFEアワード」授賞式開催

ウーマンNS
近年、働く方の高齢化が進み、小売業や介護施設などを中心に転倒や腰痛などの労働災害が増加しているといいます。

そんな中、厚生労働省は、従業員が安全で健康に働くことのできる職場環境の実現を目的として、幅広い企業や団体などが参画する「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」を令和4年6月20日に設立しました。

この度、コンソーシアム加盟企業から募集した、職場において実施されている労働災害防止や安全・健康の増進のための取組事例を表彰する「SAFEアワード」授賞式が2023年3月7日(火)に開催されました。

労働災害防止の優れた取組を表彰する「SAFEアワード」
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労働災害は、日常生活でも起こりうることから、企業や労働者が実践すべき有効な対策が分かりづらく、対策が進んでいない状況が見られるそうです。

「SAFEアワード」は職場において実施されている労働災害防止や安全・健康の増進のための取組事例を募集し、表彰することで、優良な取組を進める職場の「見える化」を図り、企業・労働者による更なる取組を促進することを目的として実施するもの。
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授賞式では、応募総数85件の中から選ばれたブロック賞受賞事例33件のうち、全4部門の最優秀賞、優秀賞等の各賞に選ばれた取組事例が発表されました。

また、コンソーシアムのアンバサダーを務めるタレントの土田晃之さんが受賞した企業・団体の代表者に表彰状を授与しました。

「SAFEアワード」4部門のゴールド賞受賞事例
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「SAFEアワード」受賞事例の中から4部門のゴールド賞をご紹介します。

ウェルビーイング(安全衛生)部門で受賞したのは株式会社カインズです。事故を未然に予見するKYT活動(危険予知トレーニング)を実施。
デジタルツール「Forms」を利用し、システム開発費用なしでパートからアルバイトまで個々の労働者のスケジュールに合わせてトレーニングが実施できることなどが評価されました。

「快適な職場環境があれば快適なお買い物をしていただける、これからも安全安心な職場環境を目指していきたい」(カインズ受賞コメント)

転倒災害防止部門で受賞したのは社会医療法人ペガサス。
グループの職員100名による起立着座訓練の動画を作成。医療・介護・保育など幅広いサービスを提供するため、様々な専門職が質の高さを維持するためには元気で健康であることが大事であるという想いの元、今回の訓練実施に至ったそうです。
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腰痛予防部門で受賞したのはSOMPOケア株式会社。理学療法士がホームの入居者の残存能力の評価を行い、それを活用することで介護職の腰痛予防や負担軽減を図ったとのこと。

企業等間連携部門で受賞したのはミズノ株式会社。スーパーマーケットを運営する(株)ベルクでの台車での巻き込み事故、長時間の立ち仕事での疲労、滑りによる転倒などの課題をミズノの安全靴を導入することで改善を試みたそうです。
「スポーツだけではなく、働く人・生活する全ての人へ社会貢献していきたい」(ミズノ受賞コメント)

受賞事例を振り返るトークセッション
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授賞式後にはアンバサダーの土田晃之さんと厚生労働省 労働基準局の澤田京樹さんが登場し、各取組事例を振り返るトークセッションが行われました。

その中で、今回特別賞を受賞した特定非営利活動法人FC.ISE-SHIMAと伊勢労働基準監督署が共同で行った地元サッカークラブを活用した、安全パトロールやストレッチ&トレーニング動画の作成などの啓発活動について、澤田さんは「ステークホルダーの行動変容に取り組んでいただいていて素晴らしい」と絶賛。

土田さんも「プロのアスリートが地元に根付く活動をしていることが素晴らしい。ストレッチは腰痛予防にもなり、良いですね」とコメントしました。

続けて澤田さんは、「企業だけではなく、社会全体で労働者の安全を考えることが大事で、労働者を巡る社会の幅広い関係者が労働者の安全を守るという意識啓発に取り組むことが今後大切」と伝えました。
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「従業員の幸せのためのSAFEコンソーシアム」では増加傾向にある労働災害の問題を自分ごととして捉えてもらい、解決を図っていきたいという想いから、今回の取組事例をコンソーシアムのポータルサイトにも掲載しているとのこと。

幸せに働くためのヒントを見つけてみてはいかがでしょうか。
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